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noriとdoriは10年勤めた会社を辞め、世界一周旅行”コテコテ世界建築探訪”に旅立ちました。   ⇒ 約4か月かけて33都市を探訪。2007.11末に帰国しました。 現在は、旅を回想中・・・
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<先日の続き>

十字架の横を通り過ぎると、火葬場のメインの建物に近づいて行きます。
こちらは、ホールが奥に建築されていて、その手前には、柱で囲まれた空間となっています。
こちらの空間の中央部には、屋根のない部分があり、その足元には銅像が在り、
銅像は昇天を象徴しているような作品です。
それらの数々が、我々の知っている限りの火葬場とは違っており、
建築探訪としては、新しい空間(いままで経験した事ない建築)を体験できました。

また、こちらの火葬場の森には墓地もあります。(そちらは後日報告致します)


(左)先日のブログの最後の写真の十字架付近を振り返るとこんな雰囲気です。
先に進むと、柱で囲われた空間に到着。


こちらのメインの入り口には、(どこも入り口とは思いますが・・・)
時間が停まっている時計が配されていました。(壊れていたのかも知れませんが)


(左)やはりどこの国でも、火葬場での服装はダークな色合いの服が多いようです。
(中央/右)こちらが、昇天を象徴しているような銅像


敷地はかなりの広さがあり、森の中の一部を開拓して造られたような感じです。
柱の空間の側には、小高い丘も配されています。


(右)丘に登り、丘から柱空間を眺めたときの様子。

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森の火葬場(森の十字架)の設計をした建築家(アスプルンド)は、
備え付けられるベンチも設計を行っていました。

こちらは、一見するとただの木製ベンチでバス停などで見かけるような物ですが、
よくみてみると、中央部付近で「へ」の字型に曲がっていました。
虎の巻によりますと、この「へ」の字型が大きなポイントとなっているようです。

火葬場のベンチですので、座られる方は、身近な方をなくした方々です。
そんな方々の多くは悲しみを周囲の人々と共有し乗り越えようとして行きます。
そんな微妙な距離感をこの「へ」が作り出しているようです。

ただの直線の椅子ですと隣にいてもただ遠くを見つめるだけですが、
少し「へ」にする事で、隣の人の存在を感じながら悲しみと向き合う事が出来ます。
ほんの少しの工夫なのですが、微妙な空間を作り出しているかと思います。


こちらがその「へ」の字型ベンチです。
絶妙な位置に配置されていて、景色のいい場所に置いてあります。


悲しみの空間を作り出した建築家に脱帽です。
森の十字架と別の名でも呼ばれる事のある火葬場です。
写真を見ていただくと分かると思いますが、
我々の想像を超える、自然に溶け込んでいるかのような火葬場でした。

森の十字架の別名にもあるように、丘と森林をもつ自然の中に火葬場はあります。
地下鉄から降りて、しばらく歩いて行くとこの火葬場にたどり着きます。
虎の巻を見ながらの巡礼で、ある程度の建築空間を想像していましたが、
想像を超える、建築+自然の空間が広がっていました。

こちらの建築+自然の空間は、先日ご紹介した、ストックホルム市立図書館の
設計を行った建築家が、建築から家具に至るまで設計を行ったものです。
その建築家が、晩年に腕を振るった建築です。

設計・・・エリック・グンナール・アスプルンド
竣工・・・1940年


地下鉄を降り、はやる心を抑えながら現地に向かうとその十字架は存在しています。
ただ、緩やかな斜面に十字架が存在しているだけなのですが、
それだけで、ここが神聖な空間であることを我々に気づかせてくれます。


また、緩やかな上り坂が、火葬場(悲しみの場)への気持ちを、
より一層、強いものへと変えて行くような雰囲気を持っていました。
乗り越えなくてはならない悲しみを、緩やかな坂道を登って行く事で、
乗り越えようとしているという感覚を覚えるのではないでしょうか。


ただ空間としては、悲しみだけが存在している暗くて寂しい物ではなく、
緩やかな坂道と緩やかな丘が、悲しみを包み込んでくれるような優しさを感じました。



建築は、存在を全く消すのではなくて、どこかで見守っているかのように在りました。
建築探訪で、火葬場?という思いも少しは在ったのですが、
行ってみると、その壮大な自然と建築の融合に驚かされました。

ストックホルム市内にある市場へ行きましたというか行き当たりました。
市内を探索していると魅力的な建物があったので入ってみると市場でした!
アジアでも何件か市場へ行く機会がありましたが、北欧では初めてです。

アジア各国のものと比較すると、清潔感が多少違います(キレイです)が、
市場は、どこの国でも活気があり、市場の雰囲気を楽しむ事ができます。
特に買う予定の物が無くても、何となくぶらぶらするだけて楽しめてしまうのが魅力です。
ストックホルムの市場も、欧米の観光客や地元住民で賑わっていました。

建物は、レンガ造+鉄骨造に鉄のトラスで屋根が架けられていて、
頭上は吹抜けとなっていてとても開放的な空間となっていました。
やっぱり市場はこうでないと!と言う感じです。声も響きますし!
声が響くとがやがや感や賑やかな感じが増幅され効果的だと思います。

アジアの市場でも(我々が訪れたのは、ベトナムカンボジア
やはり高くて開放的な空間となっていました。

訪問当日は、眺めるだけにして、次の日にチャレンジしたのですが・・・
なんと次の日は休日だったので、市場では食を楽しむ事が出来ませんでした。
タイミングは逃すとイタイです!!
ま、次回訪問時のお楽しみが一つ増えたということで!!


こちらが市場の外観です。彫りの深い装飾が施されています。


周辺も少し賑やかな雰囲気の街中にありました。


こちらが入り口で、中に入ってみると思わず天を見上げてしまいます。


内部の店舗部分の飾りは木材が使われていて、あたたかな雰囲気を醸し出していました。


やはり北欧ですよね。市場なのにみなさん服装もオシャレですね!


スーパーでも同じような商品はあってしかも安く購入できるとは思いますが、
置かれている状況が違うと、違う商品が置いてあるように感じられました。(パスタ)
これぞチーズ(穴の開いているチーズ)という感じです。


総菜品も盛りだくさんあってどれも美味しそうです。
市場内にはカフェもあって、店で購入して即食できるようでした。


スイーツも取り揃えられていましたので、
食事のあとのデザートにも事欠かない状態です!!次回は食べるぞ!!
設計・・・エリック・グンナール・アスプルンド
竣工・・・1928年

アスプルンド設計ののストックホルム市立図書館!!!
北欧のデザイン雑誌などにも頻繁に登場する著名な建築です。
外観からは図書館?という感じの建物に見えますが、
中に入ると、様々な本の背表紙が空間に彩りを添えている、
見事な空間が広がっていました。
メインエントランスを入ると、少し薄暗い階段ホールがあって、
そのホールから階段を上って行くと・・・驚きの空間となっていました!
本に囲まれて、なんとなく安心感のある雰囲気を醸し出していました。

外観の色が、青い空に見事に栄える色でその存在感も際立っています。
こういった空間で勉強するとより一層はかどること間違い無し!!
(環境より集中力とも言われますが・・・まずは形からということで)

周辺の環境は、市街地より少し離れた住宅街という感じです。


こちらが建物外観
(中央の円筒部分の屋根は本当は真っすぐです)
(若干、トリミングに失敗がありました・・・ご了承ください)


アプローチの左壁には英語名があって、右壁にはスウェーデン語名?がありました。
基本的に、スウェーデンの方々は英語が通じました。
ちなみに、スウェーデン語でありがとうは、「タック」です。


それでは、内部へ参りましょう!!!
空の青色と見事に調和する外壁の色使いです。


入り口はそれが入り口と一目で分かる装飾が施されています


こちらが階段ホール。写真では少々明るく写っておりますがもう少し薄暗いです。


こちらの階段の先には、本で飾られた部屋が待っています!!


こちらが中央の円筒部分の空間です。
こちらの写真を見ているともう一度行ってみたくなりました!!
(入場料も必要ありませんし、勉強だって出来ます!!お得です)



現在は、増築の検討が行われているようで、いくつもの提案が行われていると聞きました。


家具や照明も建築家の手によって設計されていると言う事です。


円筒の部分以外の空間も見事な空間が展開されていました。


右写真にある立ち机?いいですよね!
これを大量に配置してもらえると狭い図書館でも立って本が読めるかも!!


やはり建築は、実際に使ってみて味わうという事で、
席について、英語の本の写真を眺めてしばらくの時間を過ごしてみました。

本に押してある図書館のスタンプがなんと建築の形で表現されていました!!
オシャレですよね!!
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